7.195MhzのAMを聞いてみようと
オートダインを引っ張り出してきました。
オートダインは中波、短波オールバンド2台、
短波プラグインオールバンドや1.9M専用など
真空管12V+LM386で幾台も作りました。
そのうちの2台です。
右は6AK5-6AB6-LM386の1-V-1で
12V動作の7M専用機です。
ラジオと電子回路で紹介した3.5Mのオートダインの
高周波増幅を6AK5に置き換えたものです。
さすがに12Vの増幅はゲインが取れなくて3dB程度ですが
再生検波で十分な感度があるので高周波増幅は
キャリアをアンテナから漏らさない役目ぐらいですが
真空管の高周波増幅しているところが特徴です。
真空管を12Vで再生検波するということを知ったのは
1990年ころのモービルハム誌で初めて見たときは
衝撃でした。
まさか!
12Vで真空管の再生検波ができるとは・・・
実際に作ってみると高電圧の常識的な動作から見ると
ゲインは少ないですが非常に安定しています。
再生検波はクリチカルなところがあるのですが
それがとても安定しているのです。
ゲインはLM386で十分取れるので
問題ありません。
12V動作の真空管式再生検波受信機の虜になって
10台くらいは作ったと思います。
久しぶりに電源を入れましたが
感度も十分で7MのCW・SSBが気持ちよく受信できます。
周波数が7.0~7.150Mくらいだったので
7.20M付近が中央にくるように再調整しました。
左は2SK241-2SK241-LM386の5~15Mの
半導体のものです。これもラジオと電子回路で扱った
回路ですが、選局にバーニアダイヤルを用いてさらに
コンパクトにまとめたました。
こちらも7Mはガンガン聞こえてきます。
どちらも感度同じように十分です。
真空管とFETの再生検波の違いですが、
再生を強くかけてCWやSSBを聞く場合は
ほとんど変わりありません。
違いが出るのは再生ぎりぎりのところです。
これはAMを聞くときに差が出ます。
FETでは再生VRで再生をかけていくと
ポコッと発振が始まります。
真空管のほうは再生VRで再生をかけていくと
サッーと本当にスムーズにかかります。
再生と発振の境目がわからない感じです。
この感覚がFETで何とかならないかと試行錯誤して
考え出した回路がラジオと電子回路で
紹介したようにエミッタ抵抗固定にして
高周波をコンデンサーで取り出して
再生をかける方法です。
これはmaiのオリジナル回路です。Hi
これはかなりいい線まで行きましたが
どうしても真空管を超えられません。
真空管の良さはこんなところに出てきます。
さて、そんなわけで今日の昼休みに
7.195Mを聞いてみました。
BCLラジオDE1103と比較しながら聞きましたが
オートダインでも何とか聞こえてきました。
再生VRの調整が難しいですが大丈夫です。
まあ、面倒ならBCLラジオでも十分聞こえてきますので
こちらのほうがいいかも?
オートダインはQRHに弱いこともあるし
再生VRをこまめに調整して最高感度に
する作業がいります。これを楽しいと思うか
面倒くさいと思うかですかね。
もう少しワッチしてみましょう!