いよいよ送信機を作ります。送信機といっても
親機に430Mのハンディ機を使うので普通は
てい倍器といってます。
これは1200Mhzマニュアルに出ていた
チップ貼り付け方式のてい倍器です。
執筆者はJF7HCB 長嶺信雄OMです。
簡単でしょう!これで1200Mhzの送信機が
出来ちゃうんですよ。
左から430Mhz 300mW~1Wの信号を入れます。
2.2kΩはダイオードを効率よく動作させるための
バイアスです。
50pFのトリマーでマッチングを取ります。
その上にアイドラという430Mの2てい倍の860Mhzの
直列共振回路があります。これで2てい倍をアースして
除去します。5mmΦの0.5Tと6pFのトリマーで860Mhzに
共振させます。
1S2076Aがこのてい倍器のファイナル?となります。
すごいでしょう!ただのスイッチングダイオードですよ。
Diで高調波を発生させて 1200Mhzの信号だけを
バンドパスフィルターで1200Mhzを取り出します。
バンドパスフィルターは、15mm×4mmのプリント基板を
切り出してコイルにします。共振コンデンサは
6pFのトリマーに2pFのセラミックコンデンサを直列に入れます。
これは3pFトリマーでもOKです。
なお、トリマーは50円程度のセラミックタイプでOKです。
なお、秋月のシールタイプを使ったらパワーが出ませんでした。
シールタイプはだめみたいです。
板コイルのアース側には0.3mm厚の銅板を4mm×4mmに
ハサミで切って真ん中でL字に折ったものをはんだづけします。
BPFのカップリングコンデンサは0.5pFです。なければ1pFでも
かまいません。
BPFの出力側にはアース側から5mmのところから1.5D-2V で
をはんだづけしてておきます。同軸の芯線は出来るだけ短く
するのがコツです。これが長いと出力がロスされます。
さて、まずは次の画像を見て、およその位置関係をたしかめながら
基板を作ります。大きさは35mm×35mmの基板を使いましたが
もう少し横に長いほうがビス止めの穴があけられていいと思います。
基板に板コイル(15mm×4mm)2ヶと4mm角のランドを貼り付けます。
ご覧のようにはんだづけしますが、
パーツのリード線はなるべく短く切断。
リード線の長さは2~3mmにするのがコツです。
アイドラの5mmΦ 0.5Tというのはダイオードのリード線を
太さ5mmの棒に巻きつけて 半丸のところを折りまげて2mm程度
のところでニッパできれば出来ます。
太さ5mmの丸棒が見つからなかったら、セブンイレブンで
カップめんを買うともらえる竹のお箸の太さがだいたい5mmです。
このお箸をカッターで削って、トリマー回しにもなります。
(トリマー回しは金属ドライバーではだめです)
調整ですが、出力側に前回紹介した 調整用パワー計を
つなぎます。感度は最高にしておきます。
430Mhzの300~500mWの信号を入れてトリマー調節
すればOKですが、50pFトリマー 860Mhzアイドラの6pFトリマー
バンドパスとりまーの順に回すと出力が見つけやすいです。
パワー計が振り切れたら感度を落としながら調整します。
どうですか?簡単でしょう。
1200Mhzマニュアルによりとスイッチングダイオードの
てい倍器は入力500mW~1Wが適しているとありました。
1Wがもっとも効率が良いそうです。それでも10%程度です。
こんなに簡単にそれも安価にてい倍器が出来るんですよ!
ワンコインのギガ送信機なんて・・・・・Hi
maiはDJ-C7の300mWにつないでいますので
効率はさらに悪く5%程度でしょう。10mW~15mWていどかな?
これはこれで、あとで紹介するクリコンの調整にはちょうど良いパワーかも?